1...2...3!!!
ここ何回観てもドキドキしますね。
(アドレナリンを"注射器"に注入しながら)よ~し、よし、、
急げ!早くしろよ!
(アドレナリンを"注射器"に注入しながら)チキショウ!よ~し、、よし、よし、、
(アドレナリンを"注射器"に注入しながら)これで大丈夫だぁ。
(注射器の針を"デコピン"しながら)よし
早く!早く急いでくれよ!
よし
(注射器を渡そうとして)ホラ、オレが"やり方"言うから、、
ダメダメダメ 、"オレ"が打てるわけねえだろ!
お前がやれ!
お前がやるんだよ!
オレは"注射"なんてイヤだ!
オレは打たねえ!
一度もやったことねえ!
オレだって一度もやったことねえし、やる気もねえ!
お前が"連れてきた"んだ!お前が打つのが"スジ"だろ!
・・・!!
もし逆の立場だったらオレが打つから!
ホラ打て!
分かったよ!
(マジックを差し出して)コレ、、
貸せよ!(ひったくる)
よし、"どうすれば"イイか言ってくれ。。
、、、よ~し、あぁ、、"心臓"に直接"アドレナリン"を打つんだよ。
でも"アバラ"があるから、針がアバラを突き抜けて
"心臓"に届くようにやらなきゃダメだ。
だから、こうやって"グサッ!"と思いっきり打つんだよ!"グサッ!"と!
(何度も刺す"ジェスチャー"を繰り返す)
3回くらい"グサグサ"やりゃあいいのか?
バカ言え!"3回"もやるわけねえだろ!オイ!
"1回"コッキリだよ!
アバラを突き抜けて"心臓"に達するように"強く刺せ"!ってこと!
そんでもって刺したら、中の"液"を押し出すんだ!
そしたら"どう"なるんだ?
どうなるかオレも見たいよ。
"バカ"言ってんじゃねえよ!
殺しちまったらどうするんだ!この"オンナ"は、、、
あ~、違うよ、、"パァッ"と目を開けて意識が戻るはずだ!
よ~し、"3つ"数えろ!!
分かった。いくぞ!
1!
(意識を失っているミア)
(ヴィンセントの構える注射器から"液体"がポタリ、、)
2!
(緊張の面持ちのランス)
(緊張の面持ちのヴィンセント)
(ミアの心臓を示すマジックの目印)
(みんな緊張してるのに、1人だけ"ワクワク"で"ニヤニヤ"が出ちゃってるジョディ)
3!
(大きく振りかぶって一気に振り下ろし、"心臓"に注射を刺す!"ドンッ"!!)
(目を"カッ!"と見開いて)ヒァァーーッ!
アアアアアアァァァ~~~ハハァアアア!!!
ハァアアアァッッッ、、、!!
、、、ァァハァ、、、
ガハッ!
ゲァハッ!
、、、ヒューーァ、、、!
、、、ァハァー、、、ァハァー、、、!
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
地味だけど響くような「ドン!」という音が
何とも言えないリアル感を演出していましたね~。
そのままランスがミアに質問します。
大丈夫か?
"何とか"言えよ。
"何とか"。
ハハ、、相当"ブッ飛んでた"わね、、ハハッ、、!
"死にそう"だよ。。
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
ランスの「何とか言えよ。」という問いかけに対して、
「何とか。」と答えるのがとっても面白いですね。
ジョディ1人だけ、ワクワクした顔をしているのもカワイイです。
笑えないジョーク
最終的にミアは助かりましたが、
2人とも死んだ魚のような目をしていましたね。
流石にヴィンセントの「ムラムラ」も吹っ飛び、
事なきを得ました。よかたー。
ここで唐突にミアが「フォックス・フォース・ファイブ」のジョークを言い出します。
最悪のタイミングですよね。
ヴィンセント!
(振り向く)
"フォックス・フォース・ファイブ"のジョーク聞きたい?
あぁ、、、でもまだ"ショック"が抜けてないから"笑えない"かもな。。
あぁ、、"笑えない"くらい面白くないのよ。。
でも、まだ聞きたいなら教えてあげる。
ゼヒ聞きたいね。
雨の日、"トマトの一家"が散歩してたの。。
"パパ"トマト、"ママ"トマト、"赤ちゃん"トマト、、
雨が大好きな"パパ"ははしゃいでたら、
"赤ちゃん"トマトを踏みつぶしちゃった。
でも、浮かれた"パパ"は、
ピッチピッチ、"ケチャップ"、"ケチャップ"、、、
ん、ん、、
"ケチャップ"、、、
、、、、、、、、、じゃあ、またね。。
(投げキッス)
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
何故このタイミングで言ったのかは謎ですが、
これって英語のジョークなわけじゃないですか。
いつも思うんですけど、
和訳する時大変だろうな~って。
字幕ならまだ英語にルビ(フリガナ)を入れれば理解できますが、
吹き替えはそうはいかない。
ちなみに日本語字幕ではこうなってました。
"パパ"と"ママ"と"坊や"のトマトが歩いてるの。
"坊や"の足が遅いもんだから、
"パパ"・トマトが"坊や"をつぶして言うの。
「急げ"キャッチ・アップ"」。
"ケチャップ"。
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
要は「キャッチ・アップ」と「ケチャップ」の
発音が似てるというアメリカン・ジョークですね。
これを吹き替えで伝えるのは難しいな~ってことで、
「ピッチピッチ、"ケチャップ"、"ケチャップ"」に変更したワケですよね。
コレってすごくないですか?
まぁ、元ネタとは全く違うジョークになっていますが、
これを考える人は「0」からジョークを考えるわけですよね。
もはや「大喜利」ですよ。
「お題」と「オチ」が決まっている「大喜利」です。
「オチ」まで決まっている「大喜利」なんて
芸人さんでもやらないっすよ。
お題は「トマト」で、オチは「ケチャップ」!
さぁ、お考え下さい!
みたいなことですよね?
これはマジ尊敬に値します。