「あたおか」のヴィンセント
ランスが断りを入れて電話を切った直後、
「アスファルトタイヤを切りつけながら」ヴィンセントが愛車のマリブでやってきます。
(マリブの"ホイルスピン"の音)
(キキィ~~~!!"ドンガラガッシャーン"!!という衝突音)
(家の中から外の様子を見る)
(衝突音に"ビックリ"して外に出る)
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
伏線②回収
クルマで人ん家に突っ込んで、何の関係もないランスを巻き込むなんて、
ヴィンセントは相当「あたおか」ですね。
キーで傷つけられただけであんなにキレてたのに、
「家に突っ込んでブっ壊れるのは良いのかよ!?」とツッコんでしまいましたよ。
この後はどうなるのでしょうか?
何なのよ!今の"音"ォ!
おまぇ、"オカシイ"んじゃねえのかぁ!?
ヤクをヤったオンナが"クタバる"とか何とホザいて、、、!
ランス!手伝え!いいから"手伝え"!
人のウチにクルマで"突っ込む"なんてよお!!
足を持ってホラぁ!
オイ!!オイオイオイ!!!
やめろ!そんな"クタバリ"かけたヤバイオンナ、、、
ランス!足を持てってば!
ウチに入れるんじゃねえってんだ!!
このクタバリかけたオンナは、"マーセルスの女房"なんだよ!
"マーセルス・ウォレス"!知ってんだろ!?
あぁ、あぁ、、、
もしコイツが死んだら、オレは"ミンチ"にされる!
お前もだ!
ヤツに"お前が助けなかった"って、そう言うからな!
だって"そう"言うしかねえだろ!
お前が"ほっぽって"見殺しにしたって!
それがイヤなら早く運ぶの手伝えぇ!
冗談じゃねえよ、まったく、、、!
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
やっぱりヴィンセントは「あたおか」ですね~!
ランスの家にクルマで突っ込み、
「お前が助けなかったと言う!」と脅して勝手に巻き込み、
強制的に助けざるを得ない状況を作り出したわけですよ。
いや~、ヴィンセントの周りはハプニングしか起きないので、
周りにいる人は全員苦労しますね。。
「カメレオン」の坂本君みたいな人です。
「茶坊主!」つって。
ゼッタイ関わっちゃダメな人です。
お前が話しかけたんだろうが!!
ここ最高です!
死にかけてるミアを蘇生するために何をすれば良いのか?
について書かれている「応急処置の本」を探しに行こうとするランス。
でもヴィンセントがそれに対してモノ申します。
いいか、"オンナ"に話しかけてろ!今注射する!
"応急処置の本"持ってくるから!
そんな"本"何するんだよ!?
"見る"んだよ!
"アドレナリン"なんて打ったコトねえから!
"アドレナリン"打ったことねえのかぁ!?
打つ必要無かったんだよ!
こんな"トーシロ"俺の客にいねえもん!
みんな自分で"コントロール"してるよ!
いいから"注射器"持って来い!!
お前が"引き留めた"んだろ!
オレがいつ"留めた"よ!?バカ!
じゃあ話しかけんな!"オンナ"に話しかけろ!
早く!"注射器"!
分かったって!!
急げ!もう"死"んじまう!!
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
いや~、明らかにヴィンセントが話しかけてますよね?
たまにいますよね?こういう人。
上司:「これやっといて~。」
自分:「はい。」
上司:「どうやろうと思ってんの?」
自分:「こうやろうと思ってます。」
上司:「いや、俺にそんな説明してるヒマあんなら早くやってよ!」
みたいな。
「いや、お前が聞いたから答えたんだろうが!」って感じです。
何か思い出したらムカついてきましたね~。
「応急処置の本」だって言ってんだろうが!!!
ここも最高です!
これ、実生活でこういうことってタマにないですか?
ナニ探してんのよぉ!
"応急処置の本"だよ!黒の。
ナァニ探してんのよぉ~!?
だから"応急処置の本"だって!
ナアニ探してんのおッ!?
"応急処置の本"だって言ってんだろうが!!
かん、、看護婦が持ってる"テキスト"みてえなヤツだ!
そんな"モノ"見たことないよお?
あるんだよお!ゼッタイ!!
何で"注射器"と一緒に置いとかないのよお!
知らねえよ!ゴチャゴチャうるせえんだよ!!
アンタねえ、そうやって探してるまにあの"オンナ"はウチで死んでくのよ!?
こんなに散らかってて見つかるわけないじゃない!
(文句を言う)
(同じタイミングで文句を言う)
ラ~ンス!"ケンカ"してねえでコッチに来てくれ!
バッカじゃないの!?
ナニよ!!
ジャマだ!どけえ!
"ブタ"!!
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
いや~「あるある」ですね~。
「ブタ!!」ってのがタマンナイっすね。
モチロン、こんなに激しくはないですが、
ウチの夫婦でもこれに似たようなコトがたまに起きます。
たまにありませんか?
洗い物とかしてると、言ってることが「流水音」で全く聞こえない
なんてこと。
それで何度も同じことを言ってるうちに、
どんどん声がデカくなっていく、みたいな話。
まさにその典型的な例、って感じで、超「分かる!」ポイントです。
マジックペン持って来い!!
ヴィンセントがかなり焦ってますね。
そりゃそうですよ。
ミアの死=自分の死ですからね。
"夫婦喧嘩"なんかしてねえで、早く注射しろよ!
分かった。。
オレが"用意"するから
シャツを脱がせて
"心臓"を探しといて。。
"正確"でないとマズイ。
当たり前だろ!
"心臓"に注射すんだから"正確"でなきゃマズイよぉ!
"心臓"がドコにあるか、なんて分からねえよ!
、、、"この辺"かよ?
"ソレ"よ。
"ココ"か!
よし!黒のぶっとい"マジック"持ってきてくれ!
・・・
聞こえねえのか!
ナぁニ~?
だから"マジック"だよ!
知ってんだろ!?"マジック"ペン!!
黒の"マジック"だあ!!!
画像出典:映画「PULP FICTION」
字幕翻訳:戸田奈津子
吹き替え翻訳:徐 賀世子
マジック1つでこんなにキレる人はなかなかいないでしょう。
「黒のマジックペン」と言ってるのに、
「赤のマジックペン」を持ってきたのは、
ジョディのちょっとした抵抗だったのでしょうか。
「アンタの思い通りにはさせないよ」的な。
さて、次はいよいよドキドキの「アドレナリン注射」シーンです!