【フロム・ダスク・ティル・ドーン】【ネタバレ考察】「リッチー・ゲッコー（クエンティン・タランティーノ）」というイカレポンチ！

「リッチー・ゲッコー（クエンティン・タランティーノ）」という男

やはりリッチーの「イカレ」具合が最大の見どころでしょう！

クエンティン・タランティーノが見事に怪演しています！

ここがヤバイよ！リッチー・ゲッコー①：眼付きがヤバイ

リッチーの異常性は彼の「眼付きのヤバさ」を見れば、

みんな一斉にドン引きすること間違いナシでしょう！

特に「女性」を観る時のイヤラシイ眼と言ったら。。

文字通り「視姦」しています。

リッチーには女性の「年齢」など関係ありません。

「若い女性」はモチロン、「オバサマ」だったとしても、

もれなく「性の対象」として視られてしまいます。

人質に取った「オバサマ」のグロリア・ヒルを「ジロリ」と見る眼は、

完全に変態のソレです。

ちなみにリッチーが「ジロリ」する時、

「ジョジョ」並みに「ゴゴゴゴゴゴゴ・・・」と鳴り、

不穏な空気を見事に演出していますね。

ここがヤバイよ！リッチー・ゲッコー②：妄想が暴走する

リッチーは「ヤバイヤツ」です。

「眼付き」もヤバイですが、「アタマ」はもっとヤバイです。

ピートからの合図

酒屋の店主・ピートがテキサスレンジャーに「助けて！」とサインを送った、

とインネンを付けてましたね。

初見のこの時点では「何言ってんだ？」と思ったのではないでしょうか。

これ、実はリッチーの「妄想が暴走」しているんですよ。

リッチーは自分の「妄想」と「現実」の区別ができない人なんです。

恐ろしいですよね。

なので、リッチーが「コイツ、今助けを呼ぶ合図を送ったな」と妄想すれば、

実際には助けを呼んでなくても「合図を送った」というコトになってしまうワケです。

「妄想」と「現実」の区別ができないから。

ちなみに「コイツ今助けてというサインを送ったぞ」ということをセス兄貴に伝える時、

セス兄貴の耳元で囁く演出、あれもキモイ（誉め言葉）っすよね～。。

リッチーは普段からハッキリ「モノを言う」タイプだと思うんですが、

「今は兄貴が話しているから、オレが言うのは止めておこう」とでも考えたのでしょうか。

まぁ、何にしてもキモイっす。

グロリアの受難

人質としてトランクに押し込まれた

銀行員のグロリア・ヒルも災難でした。

彼女の様子を見ると、ゼッタイ逃げる感じは無かったワケですが、

リッチーは「逃げようとしたから（殺した）」と言っています。

これも「妄想が暴走」したのでしょう。

とはいえ、「グロリアが逃げる」という妄想ではなく、

「グロリアからの誘惑」の妄想が暴走したのではないでしょうか。

リッチーとしては「グロリアから誘惑された」ので、

和姦だと思って行為に及んだところ全力で拒否られ、

実際に逃げようとしたので、銃をブッ放したってトコでしょう。

要はリッチーから自分の操を護るために「逃げようとした」ワケで

リッチーに襲われなければ「逃げよう」なんて考えなかったはずです。

それをセス兄貴に見られ、

リッチーは初めのうちは動揺する様子も無く「逃げようとしたから」と言っています。

確かに「逃げようとした」のは事実なので、

動揺も無くそんなコトを言えたのでしょう。

ただ、そもそもリッチーが襲わなければ「逃げようとしなかった」ワケですよ。

リッチーのコトを理解しているセス兄貴としては

内心「逃げようとしたのはお前が襲ったからだろ！」と思ってたと思います。

にしても、リッチーにキレるセス兄貴はオッカナイっすね～。

ケイトからの誘惑

ここまでお話したとおり、リッチーには「聞こえる」のです。

何が聞こえるかって？

「自分の内なる欲望」が聞こえるんです！

それが明かされたのは、

ケイト（ジュリエット・ルイス）からの誘惑でした。

リッチー、、、

アナタにワタシの"プッ〇ー"をナメて欲しいの。

お願い。。。

出典：映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

翻訳：字幕・岡田壮平　吹替・新村一成

でも実際にはケイトはただモーテルの部屋の入口に「立っている」だけ、

リッチーに対しては一言も言葉を発していません。

でもリッチーには「聞こえてくる」のです！

「卑猥な言葉」で誘惑してくるケイトの「言葉」が、「姿」が。。

そうです！

「ケイトからの誘惑」は完全にリッチーの「妄想」なんですよ。

でも、リッチーは「自分の妄想」だと認識できていないので、

本気で「ケイトから誘惑された」と思っている。

マジでオッカナイですよね。。

誰しも「妄想」したコトはあると思いますが、

それは自分自身で「これは妄想だ」と認識していると思います。

でもリッチーは「これは現実だ」と認識しているんですね～。。

まさに「妄想が暴走」しているってコトですね。

おーコワ！

ちなみにキャンピングカー内でリッチーの「ド変態」さ加減が良く分かります。

文字通り、ケイトの「足のつま先」から「アタマのてっぺん」まで

ナメまわすように体を「視姦」します。

そして、ケイトにこう言います。

さっきあのモーテルで言ったコト、本気かい？

言っただろ？

アソコで言ったコトは本気だったか聞きてえんだ。

だったらオレがその通りのコトをやるからさ、マジで。

やってやるよ。

あのモーテルで言ったコトだ。

あんとき俺に自分から、頼んだ、、、

出典：映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

翻訳：字幕・岡田壮平　吹替・新村一成

とケイトに詰め寄りますが、

何のことだか分からないケイトはキョトン顔します。

そのキョトン顔がとっても可愛いですね。

ここがヤバイよ！リッチー・ゲッコー③：性犯罪で逮捕歴アリ

冒頭のニュースによると、

リッチーは性犯罪での逮捕歴があるようです。

「やっぱな」、という感じですよね。。

恐らくその時も「妄想が暴走」したのでしょう。

本人は「誘惑された」と勘違いしているので「和姦」のつもりでしょうが、

実際には「誘惑なんてしてない」ので、「強姦」になったのでしょう。

現実にもそんな「クセ」がある人が居ないことを祈るばかりです。

モーテルに着いた時も

「ポルノチャンネルは？」と聞いていましたね～。

誰でも男なら「ポルノチャンネルは？」くらい聞くんじゃないか？と思いますが、

リッチーが言うと何故か「性欲高めのヤバイヤツ」、という感じに聞こえるので不思議です。

ここがヤバイよ！リッチー・ゲッコー④：すぐキレる

冒頭のニュースによると、

ゲッコー兄弟が殺害した人数は、全部で16名。

• テキサスレンジャー：5名
• 警察官：8名
• 民間人：3名

ここではリッチーが何人殺したのかは明らかにされていません。

分かっているのは、

ベニー酒店にて、テキサスレンジャーの「アール・マクグロー」を殺害。

銀行員の人質「グロリア・ヒル」をレイプし殺害。

この2人だけですね。

（ベニー酒店店主の「ピート・ボトムズ」は2人で殺害してます。）

ただ、テキサスレンジャーの「アール・マクグロー」殺害の件も含め、

セス兄貴が「"サツ"を撃ったりしちゃいけねえんだ！」と言っているコトから予想すると、

恐らくセスを脱獄させる際に殺害された「ウィチタ署の警官4名」というのは、

リッチーの仕業の可能性が高いですね。

まぁ、そのセス兄貴も1988年の銀行強盗の時には警察官を2名殺害していますが。。

あと、逃亡の際に小学校教師の「ハイディ・ボーゲル」さんを

クルマで轢き殺しているようですが、これもリッチーなんですかね？

予想ではリッチーが無駄に轢き殺したんで、

セス兄貴が運転を変わったんじゃないでしょうか。

「ティティ・ツイスター」でも「チェット・プッシー」を必要以上に蹴り飛ばしていましたしね。

よう！（ドカッ！）

元気か！（ドカッ！）

楽しいか！（ドカッ！）

そら良かったな！（ドカッ！）

出典：映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

翻訳：字幕・岡田壮平　吹替・新村一成

かなり「キレ」たヤバイ人だというコトが分かります。

ここがヤバイよ！リッチー・ゲッコー⑤：融通が利かない

国境警備隊（チーチ・マリン）がジェイコブ（ハーヴェイ・カイテル）のキャンピングカーを調べるシーンにて。

トイレの隣にあるバスルームに身を潜めていたセス兄貴とリッチー。

「ここを調べられる。」と心配するリッチーに対して、

「お前が"バカ"みてえなマネをしなけりゃ大丈夫だ。」と言ったセス兄貴。

その「バカ」に過剰反応し、

隠れているのに騒ぎ出すリッチー。

ここを調べられる。。

お前が"バカ"みてえなマネをしなけりゃ大丈夫だ。

そりゃいったいどういう意味だ？

何が？

オレを"バカ"だって言った。

言ってねえよ！

言ったさ！言ったぜ！

"バカ"みてえなマネをしなけりゃって、つまりその～、、

オレが"バカ"だと思ってるってことだよ。

冷静になれ。"落ち着け"っていうコトだ。

そうかもしんねえけど、本音が出たんだろ。

あぁ～、、（ニヤ）

よせリッチー。

どんな時だろうが関係ねえよ～！

よせ。。

言ったじゃねえかオレのことを～、、、"バカ"だって。。

リッチー。。

いくら"兄弟"だっつっても言って悪いコトがあんだぜ～！

声が"デカイ"ぞ。静かに話せ。

（ドカン！ケイトを壁にぶつける）

悪いか？

オレがいつ"バカ"なコトをした？

聞きてぇなぁ！教えてくれよ？

今はそんな時じゃない（ニヤ）

そうか、ムショで腐ってた兄貴を脱獄させたときのコトだな～？

フッフフ！

あれが"バカ"なコトだっつんだな！"バカ"な、、、

（ドン！拳銃のストックで顔を殴る）

（ドサ！リッチーが倒れる）

ッフー、、（眼をパチクリ）

ありがとう。

（ウンウンと頷く）

出典：映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

翻訳：字幕・岡田壮平　吹替・新村一成

異変に気付いた国境警備隊がキャンピングカーの中へ。

セス兄貴は「目にも留まらぬ早業」で、リッチーのアタマを「拳銃のストック」でガツン！

リッチーは失神し「静か」になって、事なきを得た。

という感じでリッチーは「融通が利かない」メンドクサイヤーツです。

「国境を越えるために隠れてる」という状況を考えれば、

言いたいコトがあってもその場は我慢して、「国境を越えてから」言えばイイのに。。

そんなリッチーですが、セスの脱獄を成功させているので、

実は結構なキレ者なんですよね～。

そこがまた厄介なトコです。

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